思い出エピソード
思い出の並木道
インタビュー
東京都農林水産振興財団
平野 直彦 氏
写真は、実家の古いアルバムに貼ってありました。アルバムには母の字で「35.2.7試験場にて」とあります。
帽子をかぶった子供が私でもう一人は兄です。当時は、立川の試験場に牛やアヒルがいました。大きな並木がありますが現在の並木と同じものかどうかわかりません。
写真を撮影した日の記憶はありませんが、子供の頃の立川には桑畑がたくさんあったのを覚えています。確か蚕業についての試験機関も立川にあったと思います。畜産農家は自宅周辺の住宅地ではなく、ちょっと離れた多摩川の近くにありました。
小学生頃になると、試験場によく遊びに行きました。南側の段下の圃場に石段の上から飛び降りるという通過儀礼があって、これを実践できないと(悪ガキ)仲間に一人前と認められないという掟がありました。また敷地内に湧き水の池があって水遊びした子供が落っこちてびしょびしょになったり、周辺にたくさんあった田んぼでカエルを取ったり、今から考えると懐かしい子供遊びの情景ですね。
用水の池で自作の船を浮べて遊んでいたら、職員のおじさんから怒られたことも覚えています。昔のことですからいきなり怒鳴りつけられましたね。そんなに怒鳴らなくてもいいんじゃねーと思ったものです。
私は成人して畜産試験場に勤務し、現在も東京都農林水産振興財団で働いています。この写真の撮影当時、自分が関係者になるとはもちろん想像していません。
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