ひとにやさしい、地球にやさしいユニバーサルパッケージを

白石農園
白石秀徳さん

 最初にチャレンジ農業支援センターから支援をいただいて作ったのは、ロゴマークです。このときは父が中心となり、デザイナーさんと何度も打ち合わせを重ね、ロゴマークを作り上げました。コンセプトは「過去から未来へつなぐ」。「白」という字は私が書き、「石」の字は今年92歳になる祖父が書いています。その中心で農作業をしているのは父の姿。農業は親から子、子から孫へつないでいくもの。そんな農業を守っていきたい、という想いが、このマークには込められています。
 今回お願いしたのは、アスパラを発送するための箱です。白石農園では、箱詰めの作業を障がいをお持ちの方が働く福祉作業施設にお願いしています。そうした方々が作業しやすいよう、ホッチキスなどは使わず、またアスパラを詰める方向が一目でわかるユニバーサルなデザインにしました。アスパラの葉をモチーフにしたデザインで、汚れが目立たない工夫をしています。
 収穫体験にいらした方の中には「子どもがこれまでアスパラを食べなかったけれど、自分で採ったアスパラは、おいしいと言って食べました」と言ってくださる方もいます。これからも都民、区民の皆さまにおいしいもの、楽しいことをお届けできる、そんな農園であり続けたいと考えています。