消費者目線を取り入れてデザイン出来て良かった

松乃園
原嶋清一さん

 松乃園は稲城市の梨の生産農家です。最近はさまざまな果物、野菜が一年中売られるようになりましたが、梨はどんな高級フルーツ店でも、限られた期間しか見ることができません。そのため、収穫の時期をとても楽しみにしていただいているお客さまが多く、「1年、これを待ってました!」などと言っていただけると、本当にうれしくなります。
 今回、発送用の箱とパンフレットを作成しました。稲城の梨組合は歴史が古く、宅配便が現在のように発達する以前から、各地に梨を送っていました。それぞれの農園の個性を出した箱を独自で作ろうと思うと、ロットが少なくなり単価が高くなってしまいます。その部分を支援をいただけたことで解決することができました。またパンフレットも非常に納得がいくものができました。お客さまの評判もよく、何年もとっておいてくださったり、コピーをしてお友だちに配ったりしてくださっています。私が非常にありがたいと感じたのは消費者の視点で作ることができたこと。自分たちだけで作るとどうしても農家の視点で作ってしまいますが、派遣された専門家から、消費者の視点でいろいろとご意見をいただき、それを反映することができました。おかげさまでコロナ禍の影響も受けることなく、以前よりも却ってご注文をいただく量が増えました。これにも支援をいただいて作った箱やパンフレットが大きく影響していると感じています。