自慢の小松菜でオリジナル商品も開発。環境にやさしい循環型農業にも取り組みたい

真利子農園
真利子忠篤さん・妙子さん

 江戸川区は小松菜発祥の地。今も多くの農家が小松菜栽培を営んでいます。小松菜の畑が広がる一帯はかつては海だったと言われ、土にはたくさんのミネラルが含まれています。ここで育った小松菜はほのかに塩気を感じ、甘いと評判。真利子農園ではその小松菜の栽培を中心に行っています。真利子農園ではチャレンジ農業支援事業のサポートを受け、真利子農園で採れた小松菜を使用した「小松菜の豆乳ポタージュ」を商品開発。オリジナルパッケージも作成しました。「やさしい味でおいしいと好評をいただいています。パッケージもかわいらしく、まずこのパッケージに惹かれて手に取ってくださるお客さまもたくさんいらっしゃるんです」と、真利子さん。
 また真利子農園の小松菜は、東武ホテルレバント東京のスーパーダイニング「ヴェルデュール」と中国料理「竹園」で使用されています。「真利子農園さんをご紹介いただき、真利子さんの畑にも行かせていただきました。『ヴェルデュール』では、小松菜を使い、石窯で焼いた本格的なピザを提供しています。新鮮なのであまり火を入れ過ぎないようにしているんですが、本当にこの小松菜だと子どもさんもたくさん食べてくれるんです。『小松菜が嫌いだったけど、この小松菜は食べられる』そう言ってくれたお子さんもいらっしゃいました。シャキシャキの小松菜とトマトソース、チーズの相性がいいと、評判です」と「ヴェルデュール」の前田勝士郎調理長。中国料理「竹園」の増井久調理長は、「『竹園』では青菜を使った炒め物に、真利子農園さんの小松菜を使っています。中国料理ではいろいろな種類の青菜を使いますが、真利子農園さんの小松菜は非常にしっかりとしていて、みずみずしいんです。私たちは強火でさっと炒めますが、熱に強く、炒めても食感が残っています。小松菜はふだんご家庭でもよく使われる食材だと思いますが、一味違う真利子農園さんの小松菜のおいしさと歯ごたえを味わっていただきたいと思います」と話してくれました。
 最後に真利子さんは「今後は環境にやさしい循環型農業にも取り組んでいきたいと考えています。私はチャレンジ農業支援のサポートを受け、自分たちだけではできなかった新しいことにチャレンジすることができました。江戸川区には若い農家も増えていますので、彼らにもチャレンジ農業支援の事業について積極的に紹介していきたいと思います」と今後の抱負を語ってくれました。