トコブシ

フクトコブシ　福床伏　種苗生産対象種

学名　Haliotis diversicolor diversicolor

分類　軟体動物門　腹足網　ミミガイ科

生態と特徴

フクトコブシは、伊豆諸島、鹿児島県、台湾などの温暖な海域で、岩礁の多い潮間帯～浅瀬に生育し、岩の隙間や海藻の影に潜んでいます。

トコブシの南方型の亜種とされ、殻の穴（呼吸孔）は5～7こ開いています。

アワビのように煙突状にはならず、平らな穴が並ぶのが特徴です

食用としての魅力

フクトコブシは、煮付け、酒蒸し、焼き物、刺身など、さまざまな料理に使われます。

特に、「酒蒸し」は、ふっくらとした身に旨味が凝縮され、磯の香りとともに楽しめる逸品です。

アワビよりも柔らかく、トコブシよりも肉厚で、手頃な価格で高級感を味わえるのが魅力。

おせち料理や祝い善にも使われることがあり、「副を呼ぶ貝」として親しまれています。

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