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東京都農林水産振興財団
本財団が原種の豚を飼養し、ブランド維持のために基準を定め生産者に種豚を配付しているTOKYO Xという豚に関して、この度、生産基準に準じていない豚が一部で生産され流通していたことが判明しました。
本豚の繁殖においては、本財団が系統を管理しています。決められた組み合わせで交配すること、アニマルウェルフェアに配慮した肥育方法で育成することで品質の高い豚肉をつくり、「TOKYO X」のブランドとして流通・販売しています。
この度、販売されている肉の抽出検査において、決められた組み合わせ以外の交配による豚が繁殖、出荷していたことが判明しました。
厳格なルールに基づき流通している中で、消費者の皆様の信頼を損なう結果となり、ご心配とご迷惑をおかけしました。今後、再発防止に向け取り組んでまいります。
経緯
12月10、11日
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本財団が実施する定期的な抽出検査にてTOKYO X販売店の16店舗から計25検体を採取し、親子判定のための簡易検査を実施。 |
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1月9日
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簡易検査の結果、販売店2店舗2検体については、TOKYO X生産組合が規定する交配基準に準拠していない可能性があることが判明。 |
1月16日
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本財団より、生産組合及び当該販売事業者に簡易検査結果を通知。 |
2月20日
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当該2店舗で、再度抜き打ちで簡易検査を実施(4検体)。 |
2月21日
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本財団と生産組合とが共同で当該2店舗に出荷した生産者の農場を任意で調査。 |
3月3日
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本財団から生産組合に事実確認等の対応を指示。他のすべての生産者の生産履歴を確認。当該生産者以外には基準違反がないことを確認。 |
3月10日
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生産組合に対するヒアリングを実施。 |
3月14日
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2月21日の調査とヒアリング結果を踏まえ、本財団から生産組合、当該生産者及び販売事業者に対策を求める文書を発出。 |
3月17日
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2月20日に採取した検体の簡易検査結果が判明。 4検体中1検体が、TOKYO Xの交配基準に準拠していない可能性があることが判明。(3月18日から3月21日にかけ、本財団から生産組合、当該生産者及び販売事業者へ簡易検査結果を通知) |
3月25日
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生産組合が、当該生産者に対しTOKYO Xの出荷停止を指示。 |
5月22日
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精密検査の結果が判明。 疑いのある3検体(1月9日判明分2検体、3月17日判明分1検体)が、TOKYO Xの交配基準に準拠していない交配であることが確定。 |
再発防止策
開発時からの生産者等との協力関係のもとで守られてきたルールについて、今回の事態を踏まえ、より規範性を高める形で再構築する。