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IoT・AI等の先進技術を活用した、新たな農業システムの技術検証(令和2年度研究開発)
IoT・AI等の先進技術を活用した、新たな農業システムの技術検証として、令和2年度に実施した研究開発の内容をご紹介しています。
令和2年度に実施した研究開発は、令和3年度の共同研究開発に引き継ぎ進めております。
令和2年度研究開発
東京型スマート農業推進に関する基礎調査
以下の3項目について調査を行い、研究開発の方向性やテーマを設定します。
- 都内生産者の東京型スマート農業に関するニーズ調査
- 国内外におけるスマート農業の先進技術及び活用実例調査
- 都内における人工光型植物工場の実現可能性調査
ハウス栽培における軽量フレキシブル太陽電池の利用技術開発
省エネや災害時の停電対策にもなる太陽電池をハウスに設置し、栽培環境への影響調査と、発生電力の効率的利用システムを開発します。 使用する太陽電池は、従来のシリコン系に匹敵する高い変換効率が期待でき、しなやかさと軽量性を併せ持つペロブスカイト型をはじめとする軽量フレキシブル太陽電池で、農業分野での活用が望まれています。
【研究内容】
- 軽量フレキシブル太陽電池の設置によるハウス内環境への影響調査
- 軽量フレキシブル太陽電池を用いたハウス自動化システムの開発
●12月下旬 試験用のフレキシブルソーラーパネルを農総研のハウスに設置し、モニタリングを開始しました。ハウス内ではイチゴを栽培しています。
庭先直売所支援システムの開発
1.庭先直売所支援カメラ・アプリの開発
生産者と消費者がスマートフォンで庭先直売所の販売状況を見られるよう、生産者の庭先直売所に設置するカメラと、最新画像を閲覧できるアプリケーションを開発します。
●11月下旬 試作品のカメラが完成しました。取付場所や角度による写り方を確認し、最適な設置方法を検討中です。
2.庭先直売所店番装置の開発
購買者の購入意欲を高める人感センサー付きの店番装置を開発します。
●10月上旬~ 開発要件を固めるため、既存品の設置による効果を試験農家で検証中です。