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キャベツ調査5月下旬
1 調査対象品目及び生育ステージ
春キャベツ 出荷開始期
2 調査時期
令和7年5月26日
3 調査産地の状況
練馬区
4 生育・作柄概況等
・ 生育進度 早い
・ 出荷進度 早い
・ 作付面積 前年並み
・ 作柄概況 やや良
5 具体的な生育・出荷状況等
・ 調査産地の天候
5月は、高気圧と低気圧や前線が交互に通過し、天気は数日周期で変化した。
5月上旬は、気温・日照時間が平年並みで、降水量はかなり多くなった。
5月中旬は、気温がかなり高く、日照時間及び降水量は平年並みであった。
5月下旬は、気温が低く、日照時間はかなり少なく、降水量は多かった。
・ 生育状況
生育は前進傾向にあった。
・ 病虫害発生状況
収穫期に入り、ほ場の湿度が上がり、菌核病、黒腐病の発生が一部ほ場で見られたが、適期防除を行ったことにより、被害は最小限にとどまった。
適期防除によりヨトウムシ類の被害はほぼ見られなかったが、アザミウマ類の被害が散見されており、定期的な防除に取り組む予定。
・ 出荷状況
出荷は例年より1週間~10日程度早く、早生品種「若女将」の収穫が5月10日ころから開始。現在、品質は良いが、今後の定期的な降雨と高温で肥大が進み、1c/sあたり8玉が5~6玉に替わる可能性がある。
・ 今後の生育・出荷の見通し
今作は、結球部の肥大及び締りが良好である。今後、気温が高温、周期的な降雨で推移する場合、収穫終期もさらに前進し、6月末と予想している収穫終期が1~2週早まる可能性がある。
現在は、「若女将」の収穫はほぼ終了し、「初恋」が開始するところ。今後「藍宝」が続く。生育は順調。
・ その他特記事項
地域内で新品種導入に向けエ検討を行っているが、慣行品種も根強い人気がある。
写真1 ほ場全景
写真2 出荷直前の「初恋」
写真3 ほ場での「若女将」(左)「初恋」(右) 「若女将」は収穫終了
写真4 ほ場での「藍宝」「初恋」(反対側から撮影)