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平成17年に旧東京都畜産試験場は現在の(公財)東京都農林水産振興財団に統合されました。 この時青梅庁舎に誕生したのが、東京都が開発した「トウキョウX」、「東京しゃも」、「東京うこっけい」の系統を維持し、種畜を生産者に配付する事業課“青梅畜産センター”です。 当センターでは、東京の地域特性を活かした畜産業を振興するため、また消費者(都民)に安全で付加価値の高い畜産物を提供するために、東京都や生産者等と連携して高品質な豚や鶏の系統を維持し、種畜等の生産・販売を行なっています。 また、畜産業に対する都民の理解を得るための活動もあわせて行なっています。 現在、当センターのある青梅庁舎では、年間を通じて多くの見学者を受け入れ、多くの学校、団体の見学が行なわれています。 また春や秋には家畜ふれあいデーも開催されて、都民に親しまれる公園的な環境となっています。 なお、見学は土日休祝日を除く9時00分~16時00分となっています。また、家畜伝染病が国内で発生した場合などは、閉場となりますのでご了承下さい。
概要 | 土地 | 建物 | |
---|---|---|---|
都有地 | 棟数 | 建物面積 | |
258,409.44平方メートル | 258,409.44平方メートル | 77 | 10,519.79平方メートル |
青梅畜産センターでは、東京ブランド畜産物の種畜の維持を担っています。
トウキョウX
平成9年に系統造成豚として認定されたトウキョウXの系統維持と血統管理を行っています。維持群(原々種豚)から生産した子豚を、「TOKYO X生産組合」を通じて、加盟する生産者に原種豚として配付します。生産農家ではこれをもとに種豚(雌)を生産します。肉豚として出荷されるのは、種豚から生まれる豚たちです。
また、既存の生産農家へ技術指導を行っている他、新規の生産農家を開拓するなど生産拡大にも取り組んでいます。
東京しゃも
改良した純系軍鶏と二元交雑時に用いるロードアイランドレッド種の系統を維持し、昭和59年に完成させた交配様式をもとに東京しゃものヒナを生産して養鶏農家に配付しています。
また、高病原性鳥インフルエンザ対策の一環として、都立大島高校の協力を得て、系統保存のための分散飼育を行っています。
東京うこっけい
平成3年から改良を進め、平成10年に系統「東京うこっけい」を確立しました。当センターでは、この系統を維持しながヒナを生産して養鶏農家に配付しています。
また、高病原性鳥インフルエンザ対策の一環として、都立大島高校の協力を得て、系統保存のための分散飼育を行っています。