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7月20日、「誰でも簡単ネット販売!Eコマースの魅力」と題して今年度第一回目のチャレンジ農業セミナーが開かれました。財団では、チャレンジ農業支援センターを設置し、経営改善にチャレンジする意欲ある農業者に向けて、専門家を派遣してアドバイスやコンサルを行うほか、販売促進・商品開発等新たな取り組みに必要な経費の一部を助成しています。
今回のセミナーでは、最近拡大が期待される、インターネットによる農産物の直売システムについて、(株)ポケットマルシェの中山拓哉氏を招いてお話を伺いました。近年、EC(電子商取引)市場は毎年伸びているものの、ネットを通じて消費者に直接販売を行う農家は、まだわずか0.74%に過ぎません(2018年農水省調べ)。最近、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、ネット通販の急拡大が報道されていますが、農産物のネット直販の伸びしろも大きいと言えるでしょう。
ネット通販は、大きく分けて二つのタイプがあり、自前のHPを作成して販売を行う「自前EC型」とメルカリや楽天市場などに販売ページ作る「モール出店型」の二つです。ポケットマルシェもモール型の企業の一つです。自前型は、手数料がかからないものの集客は難しく、モール出店型は、手数料はかかるもののモールの集客力を生かせるメリットがあるとのこと。それぞれのメリット、デメリットを考慮し、個々の農業者の置かれている状況に応じて選択したり、適切な使い分けが重要とのことです。Eコマースの基礎と使い方のコツが分かるセミナーでした。
財団では、東京都の補正予算を受けて、新型コロナウィルス緊急対策として、販売開拓ナビゲータの派遣、新たな販路開拓のためのEコマース等への出店助成を行っています。ぜひ活用を検討してみてください。
https://www.tokyo-aff.or.jp/site/business/1170.html