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こんにちは、理事長です。
財団では、多摩地域において花粉の少ない森づくり、森林整備をハード、ソフト両面から進めています。戦後の復興期や高度成長期に植栽されたスギやヒノキの手入れや伐採・再造林が進まず、花粉を多く飛散させ、花粉症の原因にもなっています。そのため、財団では、ハード面として、山林所有者から伐採の適期にあるスギやヒノキ等を買い取り、伐採・搬出し、花粉の少ないスギやヒノキ等に植え替える事業を実施しています。伐採された木は、原木市場を通して供給され、多摩産材として有効活用されています。ソフト面では、花粉の少ない森づくり運動として、企業や団体、都民から募金をつのり、森林整備やこの運動の普及啓発のための貴重な財源として役立てています。
8月4日、きらぼし銀行本店において、花粉募金の贈呈式が行われました。きらぼし銀行様におかれては、運動の趣旨に賛同され、前身の東京都民銀行の時代から12年連続で募金を頂いております。募金だけでなく、振り込み手数料無料の募金振り込み口座の開設、店舗において、花粉の少ない森づくり関連のPR展示ブースの設置などの協力もいただいています。 また、昨年、八王子市の裏高尾に「企業の森」を開設し、10月には多くの行員の皆様の参加により、開所式と記念植樹を実施したところです。「企業の森」は、企業や団体から協賛金を受け、花粉の少ないスギやヒノキなどの植栽とその後の手入れに要する経費に充てると同時に、企業の社員研修の場としても活用していただくものです。これまでに、33か所が企業の森として整備されています。財団ではこれからも花粉の少ない森づくりを進めていきます。
※右が、きらぼし銀行の常久専務取締役、左が影山理事長。