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こんにちは、理事長の影山です。
東京都立大学(前首都大学東京)では、様々な経験を積んだ50歳以上のプレミアム世代の方々に向け、新しい学びのスタイルとして、東京都立大学プレミアム・カレッジを開講しています。50人の定員に対して小論文や面接で選考し、年額20万円の受講料がかかる本格的な社会人向けの講座です。今年度は、3倍近い応募倍率があったようです。財団での特別講座は、カレッジの修了の要件ではなく、希望制ですが、逆にそれだけ農業に関心の高い人が集まってくれたのではないかと思います。
今回、「東京農業の今とこれから」と題し、28名の受講生に対して、2日間にわたって講義と農総研の圃場の現地見学などを行いました。
講義の内容は、「バラエティー豊かな東京農業」
「GAPについて」
「東京都農林総合研究センターの果たす役割と取り組み」
「東京オリジナルの品種開発」
「ICTを活用した東京型スマート農業」の5コマです。
受講生が考えた「私が考える未来の東京農業」についてのディスカッションも行われました。いずれの講義や圃場見学でも受講生からは、鋭い質問や提案が多数出ていました。
私からは開講のあいさつで、農業とりわけ東京の農業がおかれている厳しい状況と、コロナ禍の中で身近な食糧生産、農業が見直されていることなどを話しました。受講生の皆さんには、この講座を機に東京農業の応援団になっていただくことを期待したいですね。