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こんにちは、理事長の岩瀨です。
最高気温が35℃に迫る猛暑となった9月5日、当財団農林総合研究センター江戸川分場で開催された、第65回東京都種苗会 野菜・花き種苗改善審査会「夏まきコマツナ(ハウス)の部」に参加しました。
野菜・花き種苗改善審査会は、農業生産や消費者の利益に資する優良な品種の普及と保護を目的とし、東京の特産となる野菜や花きの生育と品質を評価する審査会として行われているものです。
コマツナは本来、冬が旬の野菜です。8月上旬から9月上旬という季節はコマツナにとって最も厳しい時期となりますが、周年での栽培が増加傾向にある中、夏季の猛暑が常態化してくると、この時期でも高品質な状態で収穫できる優良な品種は、都特産野菜の安定供給に欠かすことのできない、非常に重要な役割を担うことになります。
当日は、農林総合研究センター所長を審査委員長として、優良な品種に期待と関心を寄せる35名の関係者が参加し、出品された21点のコマツナについて、圃場内での生育状態や収穫後の状態を、一株一株熱心に審査していました。
参加して驚いたのは、このような気温の高い時期に、どの品種も非常によく揃っていたということです。有用となる品種開発が着実に進んでいることを実感する時間となりました。
今後、東京都産のコマツナにどのような付加価値を見出し、他産地との差別化を図っていくか、しっかり考えていかなければならないと感じました。
審査会の様子