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理事長通信~第69回全日本花卉品種審査会「パンジー(秋出しポット栽培)の部」に参加しました~

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 ページID:0069253 更新日:2023年11月27日

こんにちは、理事長の岩瀨です。​

 11月13日(月曜日)、当財団農林総合研究センター立川庁舎において、第69回全日本花卉品種審査会「パンジー(秋出しポット栽培)の部」が開催されました。

 全日本花卉品種審査会とは、国内の花き産地の維持と発展に寄与するため、販売中あるいは育成途中の花き品種を実際に栽培して、その品種の特性や優位性を調べ、優良品種を選び出す審査会のことです。

 パンジーは秋から早春にかけての花壇を彩る主要な品目であり、花壇やコンテナなどに広く利用されています。毎年、各種苗会社から、様々な花色、草姿の品種が発売されており、都内生産者の関心も高い品目となっています。
 今回の審査会では、大輪系から中小輪系のものまでバラエティ豊かな17品種のパンジーの出品がありました。

 昨今は、記録的な高温やゲリラ豪雨など、安定的な生産に悪影響を与える気象条件が出現していますが、そのような厳しい環境においても、作りやすく安心して咲き続ける優良な品種が求められています。
 本審査の対象となるパンジーは、8月中旬に播種する作型であったため、今年は種まき時から記録的な高温条件下となる難しい栽培環境でしたが、出品された品種はいずれも充分な開花が見られました。

 農研機構野菜花き研究部門の久松氏を審査委員長とし、22名の関係者が参加した審査の結果、株の締まりやバランスが良く、花上がりに優れ、グラデーションカラーを特徴とする品種「SM4-312」に最高評価「1等特別賞」が与えられました。
 本審査会で選ばれた品種は、今後開催される品評会において、圧倒的に優れた品種に贈られる農林水産大臣賞の推薦候補となります。

 今回選定された品種が、都内生産者や種苗会社にとって有益であるだけでなく、購入者に喜んでいただけるものになることを期待しています。

 

 

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審査会の様子

 

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特一等に選ばれたパンジー