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理事長通信〜東京都栽培漁業センター(大島)を視察しました~

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 ページID:0084641 更新日:2024年8月29日

こんにちは、理事長の寺﨑です。

 7月31日、伊豆大島に出張し、当財団が管理・運営する東京都栽培漁業センターにて、アワビ、トコブシ、サザエの親貝から卵を採取し、稚貝を育てる種苗生産現場を視察しました。

 東京都栽培漁業センターでは、生産した稚貝を伊豆諸島の漁協等に配付する栽培漁業に取り組んでいます。栽培漁業とは、卵から成魚・成貝になるまでの1番弱い時期に人の手で守り、その後、自然の海に稚魚や稚貝を放流し、成長したものを獲る漁業です。資源や漁獲量の増加が期待でき、持続可能な漁業の一環として重要な役割を果たしています。

 今回の出張では、実際の生産現場で、採卵から放流にいたるまでの説明を聞き、放流するアワビ、トコブシ、サザエの稚貝とその親貝を視察することで、栽培漁業の実態を肌で感じることができました。また、東京都栽培漁業センターは平成4年10月に開所してから30年以上が経過する、歴史のある施設であることも分かりました。

 伊豆諸島海域は、黒潮が紀伊半島から東海沖で大きく離岸する「黒潮大蛇行」の継続によって沿岸水温が上昇し、貝類の生息環境が非常に厳しい状況となっています。東京都栽培漁業センターでは引き続き、伊豆諸島における磯根資源の維持・増大を図り、地域の基幹産業である漁業の支援を行い都民に新鮮な魚介類を提供して参ります。

生産現場(稚貝の飼育水槽と取水設備)の視察

大島1 大島2

アワビ トコブシ サザエ
        アワビ                 トコブシ                サザエ