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こんにちは、理事長の寺﨑です。
東京農業の将来を考えるとき、「新たな担い手をどのように確保し、定着させていくか」という問いは、避けて通ることのできない重要なテーマの一つです。現在、一定の栽培技術を身につけ、都内での就農に強い意欲を持ちながらも、十分な農地を確保できず、次の一歩を踏み出すことが難しい状況にある方も少なくありません。
こうした状況を踏まえ、当財団では令和8年4月より、「営農実践農場」(八王子市)の運営を開始いたしました。本事業は、選考を経て決定した利用者が、都有地を活用した農場で自ら営農を行いながら、都内での独立就農に向けた準備を進める取組です。
本農場の特徴は、研修や座学の場ではなく、実際の営農を実践し、その実績を対外的に示しながら次のステップにつなげていく点にあります。利用者は最大3年間という限られた期間の中で、日々の営農に真摯に向き合い、経験を重ねることで、将来の就農の場となる農地の確保につなげていきます。
農場内には、ビニールハウスや集出荷作業棟、トラクターや管理機等の農業用機械、出荷調整用機器など、営農に必要な基盤が整備されているほか、当財団が農場の管理運営や営農サポートを行い、利用者が安心して農業に打ち込める環境づくりを支えてまいります。
この事業が、東京での就農を希望する方々にとっての確かな足場となり、東京農業の未来に向けた新しい流れを生み出していくよう、当財団としてもしっかりと役割を果たしてまいります。

