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こんにちは、理事長の寺﨑です。
花粉シーズンも終盤を迎えた4月下旬、当財団の「主伐事業(※)」を受託する林業事業体の現場を訪問し、森林整備の進捗状況を確認するとともに、作業に従事する皆さんからお話を伺いました。
現場では、高性能林業機械を操りながら、架線集材や路網集材など、多摩の森林ならではの急峻な地形に応じた、木材の伐採や搬出作業が、実に手際よく進められていました。
山での仕事は常に危険と隣り合わせで、樹木の伐倒作業では、木の重心や風向きを読み、狙った方向へ正確に倒す、また、枝払い、規定の寸法に切り分ける「玉切り」など、一歩間違えれば大事故につながりかねない緊張感のある作業が続きます。一人ひとりがチームプレーを強く意識し、互いに声を掛け合い、小さな違和感を見逃さない姿勢、まさに専門技術を有するプロ集団です。
そうした中で、特に印象的だったのは、ベテラン職員の指導を受けながら、多くの若手の皆さんが活躍されていたことです。頼もしい限りです。
今、林業の世界では、人材の確保・育成や円滑な技術継承が喫緊の課題となる中で、林業自体の魅力をさらに高め、SNSなどを駆使して、若い世代に広く発信していくことの大切さを改めて感じたしだいです。
また、現場の皆さんからは、昨今の中東情勢に起因して、チェーンソー用オイルの調達が不安定になっていることや、熊の出没情報への対応等、様々なお話を伺うことができました。
当財団ではこれからも、常に現場の課題に寄り添いながら、作業環境の改善や技術講習、安全教育などにしっかり取り組んでまいります。
森林は、木材の供給のみならず、水源のかん養や災害の防止、二酸化炭素の吸収などといった、私達の生活を守り、支える重要な役割を果たしています。
主伐事業を通じて植えられたスギなどの苗木が、将来成長し、健全で美しい森を育み、地域や私たちの暮らしに潤いをもたらしてくれるよう、これからも関係団体の皆様などと連携し尽力してまいります。
引き続き、皆様のご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
(※)「主伐」とは、財団と森林所有者とが契約を結び、財団がスギ・ヒノキを伐採し、花粉の少ないスギなどを植栽し、その後20年間の保育管理などを実施する事業です。

伐採現場までの斜面
(写真の印象以上に急斜面です!)

路網集材の様子
(伐採した木を専用重機で運び出します。)

架線集材の様子
(ワイヤーで木を吊るして搬出します。)