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都民に森林の魅力を伝え、親しみを持って頂くため、森林・林業に関するイベントを開催しました。イベント当日の様子を、ご報告します。
今回の森林浴登山「南高尾風景林」には、17名の参加者の皆様にご参加いただきました。
南高尾風景林は「レクリエーションの森」に指定されており、多様な植物が保護されています。
当日は天候にも恵まれ、少し汗ばむほどの陽気の中で気持ちの良い山歩きを楽しみました。
前半は林道を歩き、木漏れ日や野鳥のさえずりに癒されながら進みました。
林道内では、可憐な花を咲かせるツリフネソウや、シャンデリアのような花を咲かせるヤマホトトギス、葉からレモンのような香りがするレモンエゴマなど、さまざまな植物を森林インストラクターの解説を聞きながら観察しました。
昼食場所となった草戸山(標高364m)の山頂からは、相模原の街並みを見下ろすことができ、青空の下、心地よい風を感じながらゆっくりと休憩をとりました。
後半はアップダウンの続く道を、休憩をはさみながら慎重に歩きました。
登山道沿いでは、真っ赤なキノコ「タマゴタケ」を見かけることもありました。「タマゴタケ」という名前は、幼菌の頃に白い膜に包まれて卵のような姿をしていることに由来しています。鮮やかな赤色をしているため毒キノコのように見えますが、実は食用にもなるそうです。
※タマゴタケに似た毒キノコも存在するため、専門家の鑑定なしに自生しているキノコを食べるのは大変危険です。また、許可なく採取することも控えましょう。
今回の森林浴登山イベントが森林や自然に興味や親しみを持つきっかけとなりましたら幸いです。
この度はご参加くださりありがとうございました。
今回観察できた動植物 ※確認できたものを記載
【植物】
ヒガンバナ(ヒガンバナ科)、クズ(マメ科)、ミズヒキ(タデ科)、ムラサキシキブ(シソ科)、キバナアキギリ(シソ科)、レモンエゴマ(シソ科)、ヤマホトトギス(ユリ科)、ツリフネソウ(ツリフネソウ科)、ツチアケビ(ラン科)、ノブキ(キク科)、シロヨメナ(キク科)、ウワミズザクラ(バラ科)、ハリキリ(ウコギ科)、ゴンズイ(ミツバウツギ科)、アブラチャン(クスノキ科)、スギ(ヒノキ科)、ヒノキ(ヒノキ科)、イヌシデ(カバノキ科)、モミ(マツ科)、タマゴタケ(テングタケ科)
【野鳥】
シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、メジロ、キジバト、ヒヨドリ、ハシボソガラス、カケス、トビ、ガビチョウ、ヤマドリ(羽根)
【野生動物】
イノシシ(足跡)
※森林浴登山イベントにおいては、参加者の皆様の安全を最優先に、天候状況を鑑み当日ご参集いただいたのち解散することもございます。
ご迷惑をおかけいたしますが、参加申込時に予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
毎年恒例の「夏の昆虫観察会」を今年も開催いたしました。
今回は16名の方にご参加いただきました。
当日は快晴で猛暑のなかでの開催でしたが、子どもたちは暑さに負けず元気いっぱい!
みんな夢中になって昆虫探しや昆虫観察をしていました。
最初は虫を捕獲するのに苦戦していた子どもたちでしたが、あきらめず何回もチャレンジすることで すぐに上達し、あっという間に虫かごの中が様々な種類の昆虫たちでいっぱいになりました。 最初は虫を捕獲するのに苦戦していた子どもたちでしたが、あきらめず何回もチャレンジすることで すぐに上達し、あっという間に虫かごの中が様々な種類の昆虫たちでいっぱいになりました。
子どもたちに大人気なカブトムシをはじめ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、カナブン、オンブバッタ、 カマキリ、アブラゼミ、ミンミンゼミなどたくさんの昆虫を観察することができました。
また水場ではアメリカザリガニやアメンボ、川エビのほかに、なんと大きなアオダイショウまで!
これには参加者の方々もびっくり! 住宅街に囲まれた場所なのに蛇が出るなんて!と驚きのご様子でした。
昆虫トラップの作り方レクチャーでは参加者の方々にも実践していただきました。
昆虫トラップの材料はストッキング・バナナ1本・焼酎の3つです。 作り方はとても簡単でストッキングにバナナを入れ、焼酎をしみこませるだけ! あとは樹木に吊るせば、匂いにつられて昆虫たちが寄ってきてくれます。
レクチャーの最後には講師の杉村先生からとっても嬉しいサプライズが!
カブトムシのプレゼントに子どもたちは大喜び!みんな大興奮のひと時でした。
そしてほ場での観察会が終わったあとは、涼しい屋内で昆虫標本の作り方講座を開催いたしました。
昆虫標本作りはハードルが高いと思われてしまいがちですが、実は身近なお店や100円ショップで売っているものでも作成できるそうです。また、昆虫標本を作ったら必ずラベルを作成しましょう。採取場所、採取した年月日、採取者の書かれたラベルがあることで 初めて学術的な標本となります。いま身近な場所で見ることのできる昆虫でも、もしかしたら数十年後には いなくなってしまうかもしれません。 そうしたときにラベルのある標本が残っていたらとても貴重な記録となるそうです。
今回のイベントではたくさんの昆虫と生き物を観察することができ、参加者の皆様に自然に触れ合うことの 楽しさを知っていただけることができました。
この度はご参加くださり、ありがとうございました。
今回の森林浴登山では「馬頭刈山」を登ります。
高明山から馬頭刈山の間には、「関東富士見百景」の銘板があり、 天気によっては富士山を望めます。
また、コース終盤で立ち寄れる貴布禰伊龍神社では社殿の横に巨岩と滝があり、風情を感じることが出来ます。
当日は、富士見銘板からの富士山は残念ながらよく見えませんでしたが、高明神社跡に上がる前の景観伐採地より見ることが出来ました。
泉沢尾根の急坂は慎重に下り、途中の「多摩の森」看板において休憩を兼ね、当財団から東京の森林・林業にかかる事業説明をしました。
参加者の皆様には、歩き続けて多少の疲労は見られるものの、職員の講話を真剣に聞いていました。
山で見かけるいろいろな標識やペンキマークなどについても、適宜解説をしました。
当イベントの企画を担っている森林ガイドのご協力もあり、想定していた所要時間よりも30分程早く下山することが出来ました。
ご参加ありがとうございました。
※森林浴登山イベントにおいては、参加者の皆様の安全を最優先に、天候状況を鑑み当日ご参集いただいたのち解散することもございます。
ご迷惑をおかけいたしますが、参加申込時に予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
令和7年度最初の森林浴登山では、金比羅山をテーマにセッコクを観察できるコースをご案内しました。
平日の開催でしたが、30名近くの参加者にお集まりいただきました。
金比羅山と南沢山間には好展望の皆伐斜面があり、森林維持を考える良い機会です。「山抱きの大樫」の観察では樹木の偉大さを感じられます。
道中では当財団の伐採や植林事業について解説いたしました。東京の森林・林業についてご理解いただくため、参加者の皆様に分かりやすく説明するのも大切です。
南沢あじさい山の「セッコク」にみなさんは大変感激されていました。
また、樹齢300年といわれる樫の大木(ウラジロガシ)が大きな石灰岩に力強く根を張っている姿は圧巻です。
当イベントを通じて少しでも、東京の森林・林業について興味を持っていただければ幸いです。
ご参加ありがとうございました。

※森林浴登山イベントにおいては、参加者の皆様の安全を最優先に、天候状況を鑑み当日ご参集いただいたのち解散することもございます。
ご迷惑をおかけいたしますが、参加申込時に予めご了承いただきますようお願い申し上げます。