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Iot・AIの活用:小型コンピュータによるハウス環境制御
共同研究の概要
都農総研との共同研究開発グループ |
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株式会社システムクラフト |
東京で一般的な小規模ハウスの多棟管理は換気や灌水などが重労働である一方、コスト面から高額なシステム導入が困難な場合があります。このため、生産者が手軽に環境制御を行えるよう、小型コンピュータを活用した、低コストなハウス側窓開閉装置や灌水装置等を開発します。
ネット&ファンクーリングコントローラの受注生産販売を開始(R5年3月1日)
2021年9月より、システムクラフト株式会社と共同研究を締結し、中小規模ハウス向けのハウス環境制御コントローラーの開発を進めてきました。
この度、「ネット&ファンクーリングコントローラー」の受注生産販売を開始しました。
パンフレットはこちら
ネット&ファンクーリングコントローラ Nf-2101 [PDFファイル/913KB]
コマツナで実証試験を開始(R4年9月1日)
「小型コンピュータを活用したハウス環境制御システムの開発」の課題で共同開発したクーリングシステムを使って、コマツナの実証試験を開始しました。
農総研の江戸川分場で、本システムを導入したハウスと慣行ハウスでコマツナを夏場に栽培し、収量や品質を比較します。
開発中のクーリングシステムは、実証データを集めて製品化を目指します。
●コマツナ成育状況(8月17日)
・2022年7月19日 手播
ネット&ファンクーリングコントローラの試作機が完成(R4年7月1日)
農総研では、換気扇と細霧冷房を組み合わせ、「ネット&ファン」と呼んでいます。ネット&ファンとは、ハウス側面のネットに細霧冷房を噴霧し、換気扇でハウス内の空気を押し出し、細霧冷房で気化冷却された空気をハウス内に取り込み、ハウス内温度を下げるシステムとなっています。
【試作機】
システムクラフト社製 Nf-2101 ネット&ファンクーリングコントローラ
◆自動制御システム内容
側窓開閉
換気扇
ミスト噴射
◆制御盤寸法
341x435x187(mm)
ハウス内設定温度が20℃を越えたとき側窓開閉から段階的に稼働するシステム
小型で既存のハウスに後付け可能