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東京型スマート農業 研究開発分野
様々な産業や研究機関が集積する東京の強みを活かし、小規模でも高収益を実現する「東京型スマート農業」の確立に取り組むため、令和2年4月、東京都農林総合研究センターにスマート農業推進室を開設しました。
東京型スマート農業に2つの研究開発テーマが加わりました
東京都及び農総研では“稼ぐ農業”の実現をめざし、東京型スマート農業プロジェクトを実施しています。このたび、4月から、新たに2テーマの共同研究開発を追加しました。研究開発テーマは、都内生産者スマート農業に関するニーズ調査及びプラットフォーム会員の皆様からの研究開発提案を踏まえ決定しました。
この他、昨年度に引き続き生産現場のニーズに応える5つのテーマに取り組んでいます。
令和4年度開始の研究開発テーマ | 都農総研との共同研究開発グループ | |
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1 | 最新 Wi-Fi 技術を活用した圃場やハウスの見える化の実証 | groxi株式会社 |
2 | 作業労力軽減を目指した鉢花等の高度底面給水システムの開発 | 日本大学、株式会社オネスト |
最新Wi-Fiを使用して遠隔監視手法の実用性を検証 灌水作業の省力化と適正な栽培技術を開発
直売所をリアルタイムで見られるアプリ「見えベジ」をリリース
(公財)東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センターと、スタートアップのVeggie(ベジー)株式会社、株式会社LAplust(ラプラス)、及び東京大学大学院農学生命科学研究科は、庭先直売所の売り場をリアルタイムで見られるアプリ「見えベジ」を共同開発し、リリースしたのでお知らせします。
◆東京都産業労働局のプレスリリースへのリンク
直売所をリアルタイムで見られるアプリ「見えベジ」をリリース(令和4年3月17日発表)<外部リンク>
当プロジェクトでは、次の3つの分野で研究開発を進めております。
(3つの研究分野の詳細は、下の各バナーをクリックしてください)
トマト、キュウリの知見をベースにイチゴへの品目拡大の実証試験、小型コンピュータ等の活用によるさらなる施設設備の低コスト化を検討します。
先進技術導入に対する都内生産者のニーズ調査や、新たなシステムの実証実験などを行います。
令和3年度から始まる共同研究として、以下6テーマを選定し研究開発をスタートしました。
- 直売を主体とした経営管理システムの開発
- ソーラーエネルギー利用システムの開発
- 多品目栽培用作業スケジュール管理システムの開発
- 小型コンピュータを活用したハウス環境制御システムの開発
- 果樹根域制限栽培における環境制御システムの開発
- スマート農業技術の経営的評価・経営モデル構築
- 最新 Wi-Fi 技術を活用した圃場やハウスの見える化の実証(令和4年度開始)
- 作業労力軽減を目指した鉢花等の高度底面給水システムの開発(令和4年度開始)
ローカル5Gを活用し、超高解像度カメラやスマートグラス、自律走行型ロボットなどの先進テクノロジーを取り入れた新しい農業技術の実装をめざします。
東京都の政策連携団体である(公財)東京都農林水産振興財団と、東日本電信電話株式会社及び株式会社NTTアグリテクノロジーの三者は、令和2年4月に締結した連携協定に基づき、ローカル5Gを活用した新しい農業技術の実証試験に向けて、ハウスや映像設備などの環境整備を進めてきました。令和3年6月25日よりこの実証ハウスにおいて遠隔での農作業支援の実証試験を開始いたしました。