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東京型統合環境制御温室の開発

印刷ページ表示 ページID:0002069 更新日:2019年9月19日
 東京の経営規模にあった小規模な太陽光利用型植物工場(名称:東京フューチャーアグリシステム)を開発し、現在、普及に向けて取り組んでいます。
 ICTを活用し、コンピューターが日照量や温湿度等の環境条件をもとにリアルタイムで計算、自己判断し、ハウス内環境を全自動で制御します。
 東京フューチャーアグリシステムは、温室(東京ブライトハウス)と養液栽培システム(東京エコポニック)と付帯設備で構成されています。

東京ブライトハウスと付帯設備

東京フューチャーアグリシステムの骨材
”東京ブライトハウス”と名付けた温室は太い骨材を利用し、総骨材数を減らすことで多くの日照をハウス内に取り込めるようにしています。天上部はフィルムを2重にして、間に空気を入れて膨らませることで空気の断熱層を作り暖房コストを削減させています。
温室に取り付けられたセンサーと制御装置
 環境制御機器とセンサー:温湿度センサー、CO2センサー等による計測結果をもとに、工場等で広く利用されている産業用コンピュータでヒートポンプと灯油ボイラーを制御して加温します。
簡易な資材を使用した温室の暑熱対策
 簡易な暑熱対策技術;遮光カーテンと簡易パッド&ファン、そして換気扇で構成されます。
 簡易パッド&ファンは害虫侵入を抑制する0.4mm目合いの防虫ネットと安価で水道圧で利用できる散水ノズルを組み合わせています。
 通常、目合いの細かいネットに散水すると水膜ができて通気性が悪くなりますが、ハウス内側全面に展張するとともに換気扇を組み合わせ、強制的に通気を確保します。
 この仕組みにより、室外の乾燥した空気を積極的に取り込め、いっそうの気化熱冷却効果が期待できます。

東京エコポニック

東京エコポニックの仕組み
 ”東京エコポニック”:培地には安価なヤシガラを使用しました。
 余剰の養液は下部にいったん貯留し、吸水シートで培地へ再供給させます。肥料と水が必要最低限で済み、廃液も出ず、環境負荷が小さいシステムです。
東京エコポニックを使用した栽培