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畜産技術分野
概要
畜産技術科は、東京の西部、青梅市にある財団青梅庁舎(旧東京都畜産試験場)に研究室および関連施設を有しています。青梅庁舎では、研究用の乳牛のほか、試験場時代に開発された「トウキョウX」、「東京しゃも」、「東京うこっけい」といったブランド家畜、家禽を飼育しており、併設する青梅畜産センターでは、これらの系統維持、種畜の生産・配布を行っています。
東京のブランド家畜
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研究内容
高品質で安全な東京ブランド畜産物の維持改良を進めるとともに、畜産の生産性向上を目指した技術開発や、環境問題など都市特有の課題解決、収益性の高い都市畜産経営の確立を支援します。
酪農
限られた生産基盤効率的に活用し、最大限の生産性を確保するため、繁殖障害や乳生産に伴う疾病等生産阻害要因の対策技術を確立します。また、農家牛群の資質向上を目的とした受精卵移植技術を効率よく利用するため、採卵成績予測技術を開発し、牛群の改良速度の向上を目指します。
課題名 | 研究年度 |
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遺伝情報を利用した乳牛における採卵成績予測技術の開発 | 令和3年~令和6年 |
飼料添加物等を利用した乳牛における暑熱期の生産性の改善 | 令和4年~令和7年 |
生乳脂肪酸組成を利用した乳用牛の飼育管理向上 | 令和5年~令和8年 |
養豚
「トウキョウX」の高い品質を確保するための技術を確立し、魅力ある豚肉の増産につなげます。また、貴重な遺伝資源を確実に維持・確保するため、受精卵移植技術を活用し、効率的な受精卵の採取法や移植後の生産効率の向上に努めます。
課題名 | 研究年度 |
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トウキョウX肉質の変動要因の解明と斉一性向上 | 令和元年~令和5年 |
受精卵移植によるトウキョウX維持群再生と生産現場への応用 | 令和3年~令和6年 |
養鶏
「東京うこっけい」の卵や肉の有用性について明確なエビデンスを検証し、魅力ある生産物の高付加価値化を進めます。また、遺伝的多様性を考慮した系統維持方法を確立し、安定的な東京うこっけいのひな供給に寄与します。
課題名 | 研究年度 |
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カプサンチンによる東京うこっけい卵の高付加価値化 | 令和5年~令和8年 |
遺伝的多様性の確保による東京うこっけいの安定的な系統維持 | 令和元年~令和5年 |
研究成果
終了課題
・東京うこっけいの機能性成分の動態解明と有効利用 [PDFファイル/1.94MB]
・トウキョウX体外受精卵の非外科的移植技術の確立 [PDFファイル/2.21MB]
・卵黄抗体によるトウキョウX育成率向上研究 [PDFファイル/1.26MB]
・凍結精液を活用したトウキョウXの夏季生産強化 [PDFファイル/1.83MB]
・夏季の暑熱環境に適応した酪農生産体系の構築 [PDFファイル/308KB]
・生物脱臭槽の悪臭分解能力強化技術開発 [PDFファイル/542KB]
・トウモロコシ二期作を導入した飼料作物の増産 [PDFファイル/291KB]
・追い移植技術を利用した乳牛の繁殖改善研究 [PDFファイル/322KB]
・乳牛における血乳症予防技術の確立 [PDFファイル/498KB]
研究報告
・受胎率の高いトウキョウX凍結精液の人工授精方法の検討 [PDFファイル/630KB]
・トウキョウ X の離乳後下痢症に対する卵黄抗体の効果 [PDFファイル/1MB]
・乳用牛の繁殖機能改善を目的とした施灸の有用性 [PDFファイル/945KB]
・乳房炎牛および健康牛における乳房内細菌叢の比較 [PDFファイル/1.09MB]
・トウキョウ X におけるロース肉の筋線維特性と官能評価 [PDFファイル/747KB]
・凍結精液によるトウキョウ X 遺伝資源保存と 効率的子豚生産に向けた検討 [PDFファイル/313KB]
技術マニュアル
・堆肥化施設における生物脱臭槽の適正管理マニュアル [PDFファイル/1.36MB]
・乳牛の繁殖改善を目的とした施灸マニュアル[PDFファイル/648KB]
知的財産
特許番号 | 発明の名称 | 出願番号 | 出願年月日 | 登録年月日 | 備考 |
特許 第6124400号 |
烏骨鶏の肉質改善方法 | 特願 2013-038625 |
平成25年 2月28日 |
平成29年 4月14日 |
特許公開番号 2014-166147 |